何かに悩んでいる人は、本当の自分の感情を感じていないから。
たとえば、
劣等感に悩まされている人が、
「どや!どや~!!どや~!!!」
と、自分がすごいこと、優れていることを誇示することでは解消されません。
心の奥にある本物の感情を感じること、接することで解消していきます。
劣等感を持っている人が、本物の感情に接するのに障害になるのは罪悪感だと言われています。
例えば、普通、
親とか兄弟、家族を憎むというのは罪悪感を感じます。
そこで心の底では、
「なんじゃい!この野郎!!」
と思っているその敵意から無意識に逃げてしまう。
からかわれたり、笑い者にされたり、侮辱さたり、傷つけられているのに、
そんな相手を「良い人」と思おうと頑張るのは、憎むことに罪悪感を伴うからです。
しか~し!!
ちょっと、よく考えてみてください。
たとえば、親だから、友達だからという理由で、要求をつきつけられたとしましょう。
でも、自分の方は1度でも同じような要求(不当な要求)をつきつけたことがあったか?
それは、
親子だから、兄弟だから、友達だからというのを、相手は、自分を傷つけることを正当化する手段に使ってはいなかったか?
たとえば、
親子だから、お前の働いたお金はこちらの名義にしておくと言われたが、
親子だから、この財産はお前の名義にしておくと言われたことは1度もなかったのでは?
親子だから面倒を見ろと言われたが、
逆に親子だから世話をしてあげると言われたこと1度もなかったのではないか?
この場合は、親子だから、友達だからというのは、精神的、肉体的にあなたを搾取し、傷つけることを正当化するするための理論です。
カウンセリングをしているとそれでも、自分の周りの人を温かい人だったという人が多々おられます。
自分は辛い思いをしているのに、それでもまわりは温かい人はばかりだと言うわけです。
でも、それが本当だとしたら、
なぜあなたはここに来たんですか?という話になる。
こういった本当の自分の感情と接するのに時には邪魔なるひとつは、心の元気な人達の間違った妄想です(笑)
人って、病気の人、明らかに高熱でフラフラの人に、筋トレしてら良いんじゃない?とか、スイミングしたらスッキリするんじゃない?とか、走って汗ながした良いんじゃない?とか言いませんよね(笑)
しかし、
心が弱っている状態、辛い状態の人に対しては、この間違いをする人は大勢います。
うつ病の人にはげますなというのはこの典型的な例。
たとえば、
親を憎むなどということは、普通の家庭で育った人にとってはとんでもないことでしょう!!許せないことかもしれませんね!
親は絶対的な感謝の対象でなければいけないかもしれません。
しかし、健全な家庭環境で育った人達は、そうでない家庭環境の人達が家族からどのような侮辱、どのような傷を受けたかということは想像できません。
わかっているつもりになっているだけで、本当に理解することはできない。
そして、健全な家庭で育っている人のほうが数としては多いのです。
でも、心に傷をおっている人は、
この心の奥底にある本当の感情にふれないかぎりは解決しないんです。
だから、
偽物の罪悪感に負けてはいけません。
周りの人が何と言おうが!
良心とか道徳観の問題ではないんです。
それは事実の問題。
事実としてあなたは心の底に親でも、兄弟でも、友達でも、近い人間に敵意をもっているのならそれを認識することから問題の解決は始まるかもしれません。
これが大きな第一歩となります!
傷つけることを正当化するような卑怯な人は近い人間から搾取していくと言います。
偽物の道徳観に騙されず、
自分の本当の感情に触れましょう!
道徳は時として抵抗を封じる道具です。
その人達は、相手が自分勝手であることは許しませんが、自分の自分勝手は許すのです。
つまり、あなたは扱いやすい人だと思われているだけです。
それが嫌なら、自分自信で変えていきましょう!
カウンセリングはあくまでもきっかけですので、変えるのはやっぱり自分です!
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