1957年、医者のエリックバーンという人が創始した理論に「TA の哲学」というものがあります。
TA というのは、transactional analysisの略で交流分析療法のこと。
人間関係をスムーズに行うための目的としても使われています。
これを日常生活で意識すれば、
自己成長や人間関係が円滑になり楽になるのではないかということでご紹介させて頂きます!
その「TA の哲学」の中には3つの信条があります。
どれも大切な内容ですので、
1つずつ書いていきます!
先ず、1つめ、
・人は誰でもOKである
というものがあります。
この考え方のOKとは人には皆それぞれ価値があるということです。
自分達はは本来、この地球上に一人しかいない貴重な存在です。
そして、一人ひとりが全く同じ経験をしている人がいません。人は一人ひとり存在しているだけ価値があります。
「間違っている」とか「正しい」という価値観とは関係なく、容姿や経済面、考え方、または国籍などによるものではなく、人は生まれながらにして基本的に価値があり一人ひとりがOKであるという考え方です。
一人ひとり価値があり、一人ひとりが2つとない経験をして考え方や価値観が形成され生きています。
この考え方を日常生活に応用すれば、
何か意見の食い違いや、トラブルがあったときも相手に対して、
「価値のある、あなたの立場からはそう見えるということですね!」
ということでなり気にならなくなります。
人は1人ひとりが別の自分の世界に生きています。自分の世界に連れてくる必要もないし、相手の世界にいく必要もない。他の人の世界から学ぶことも出来るし、そこから自分の世界を改善することもできる。
そう思えた時、
気の合わないあの人のことを、
「この人はどんな世界で物事を見ているのだろう?」ちょっと気になったり。
いつもより楽しい毎日になることでしょう!
続いて、
・人は誰でも考える力を持つ
すべての人は皆、特別な事情(病気、事故、脳の障害など)を持っていない限り、誰もが考える能力が備わっています。
考えるのが苦手という人は、そう思い込んでいるだけで考えるとこができます。
ということは、
人は皆、自分で自分の問題を解決できる力があるということです。
そんな捉え方で身近な困っている人をみれば、
「大丈夫、うまくいく!」
と、応援できて、自分も相手も必要以上に落ち込むことはなくなるのではないでしょうか?
最後は、
・人は自分の運命を決め、そしてその決定を自分で出来る
僕はこれが一番好きな信条です。
人は1人ひとりみんながOKですが、人間なので間違った行動もとります。
その間違った行動をとる時、幼い頃に身につけたルールにしたがって行動することが多々あります。
幼い頃に身につけたルールは、その時々で非常に効果のあるものでした。(両親に愛してもらうため、見捨てられないため、自分を守るためなど)
しかし、
成長するにしたがって効果的でないものが効果的でないものや必要でないものが出てきてしまいます。3歳~13歳までにこのルールができいるので、3歳~13歳までの子供の判断で作ったルールを大人になっても守っていたら不具合がでてもおかしくありませんよね!
ちなみに、このルールは3歳~13歳までに作られると言われている潜在意識に書き込まれています。潜在意識は8~13歳までにクリティカルファカルティと呼ばれる膜ができ、それ以降の潜在意識への書き込みができなくなります。
それでは今はどうでしょうか?
大人になった自分達はその不具合がでているルールを改正せずのまま続行するのか、いらなくなったルールを無視するのは自分達次第です。
すなわち、自分で決められるので自分の感情や思考、行動に責任があります。
そして、幼い子供の立場で自分で決めたルールですから、自分が変えたいと望むのであれば今の大人になった自分なら変えられるはずです!
この不要になったルールをひとつずつ見つけて外していくこと。
出来ると思って来たことが、出来ないことを知ること、出来ないと思って来たことが、出来ることを知ること、そして実際に行動することなど。
この積み重ねが人生や運命を変えていきます。
人って、幼い時から沢山の経験をして大きくなってるんです。
喜びの体験や、悲しい体験、さらに、理不尽なこと。
カウンセリングに来られる方は傷ついた経験をしておられる方が沢山おられます。
その傷を癒して、本当の意味で前に進む。
それができるのは自分自身だけです。
いかがでしょうか?
この3つの信条を使えば、
人との摩擦が少なくなり、必要以上な同情もなくなり、自分で自分を変えることに勇気が沸いてくると思いませんか?
最後までお読み頂き、ありがとうございます!
カウンセラー美容師
圓本高士