僕は子供を保育園に送り迎えする機会があり、子供の集団生活を少しのぞいて心を勉強していまして、
保育園を「心理の学びの場」と勝手に位置付けています!
実は、
子供達の行動が見ていると、
大人の行動とかなり似ていて面白いんです。
どういうことかと言うと、
例えば、
いきなり、
女の子の肩をいきなりドーンとおす男の子。
乱暴のように見えるのですが、
その裏には、僕のこと見てよ!って、その子と遊びたいという思いが隠れていたり。
●大人の自分ならどうでしょう?
ドーンはやりませんよね(笑)
わざわざ嫌われる方法ではなく、ちゃんと思いを伝えたり別の方法を選ぶでしょう。
また、
粘土がうまく出来ないから、
教えてくれない先生のせいにしたりする子。
何とかしてよ!こっちに来てよ!って、先生に甘えています。
●大人の自分ならどうでしょう?
調べたり、自分から聞きに言ったり、人の作品を見たり、自分でうまく出来る方法を探すなどするでしょう。
また、
みんなで遊んでいる時、
「あのオモチャが良い!」とオモチャの取り合いがあったり、「自分が持っているオモチャより、あの子が持っているオモチャの方が良い!」と比較してふくれたり。
「自分よりあの子のほうが良いオモチャ持っている!」って、人の物と比較して、他人の物を欲しがっています。
●大人の自分ならどうでしょう。
保育園には沢山のオモチャがあるので、
順番を待っている間、他のオモチャで遊んだり、みんなで遊んだりするのではないでしょうか。
または、今持っているものに感謝するとか。
今の例だけでも、
大人でもこんな人いますよね!
本当は一緒にいたいけど、相手を傷つけて愛情を確認する大人。
自分の行動力のなさを、周りのせいにする大人。
いつも自分と他人のものを比較して不満をいう大人。
普通にこんな大人がいると思うんです。
そして、
自分もそうなっていてもおかしくはありません。
何か上手くいかない時、
自分に価値を感じられなくなった時、
相手が自分の思うように動いてくれない時、
僕らはこの幼稚園の子供のように、
環境やら人のせいしてしまうこともあるでしょう。
そんな自分に気づいた時、とりあえず、
一発自分にツッコミをいれましょう。
「子供か!!!」と。
(タカトシの欧米か!!!みたいな感じで)
それはさておき、
カウンセリングをしていると、
問題に対して、子供のような考え方をしている場合があります。
それはその人自身が子供っぽいのではなく、
ある特定の物事が起こった時の捉え方が子供のように考えるクセがあると言うことです。
思考のクセは、13歳くらいまでにつく場合があると言われています。
子供の時は有効で考え方でも、
大人になったり悪となるものもありますよね。
少し極端な話ですが、
子供の時、女の子の肩ををドーンってやってた子が、子供の時の考えの癖が抜けなくて、
好きな女の人の方をドーンってやってくるオジサンになってるかも。嫌ですよね(笑)
そして、オジサンはカウンセリングに来ます。
「なぜか、気になる女の子に嫌われるような態度をとってしまうんです…そして、いつも嫌われてしまうです…」
でも、
このオジサンは、ドーンってやることで女の子の関心が自分に向くこと無意識で知っているかもしれません。どんなに嫌われても、無視されることはないと。ちなみに、人間が1番辛いのは無関心だと言われています。
また、
粘土が上手くできないから、教えてくれない先生のせいにしてた子が、
全然、行動しないけど、今の状態を会社のせいにしているオジサンになっているかも。
そして、オジサンはカウンセリングに来ます。
「会社の体制が悪く、自己実現できません。何度転職しても上司に恵まれないんです…」
でも、
このオジサンは無意識で知っているのかもしれません。会社のせいにしておけば、自分は悪くないと自分の責任から逃れられるし、行動しなくても良いことを。
また、
保育園のオモチャで、他人のものを欲しがっていた子は、
人のものを欲しがったり、比較して張り合ったりするオジサンになっているかも。
そして、オジサンはカウンセリングに来ます。
「人の仕事や物がよく見えてしまい、自分も頑張って自分も手に入れるのですが、いくら手に入れても人の物がよく見え、自分と比較してしまうので苦しいです…」
でも、このオジサンは無意識で知っているのかもしれません。地位や持っているもので自分の自信のなさを補わなければ、不安になってしまうことを。
理由は、人それぞれですが、
さらに、カウンセリングでしっかり聴いて探っていくと、そこには必ず子供の頃傷ついた自分がいるんです。
大人の思考であれば不合理な考えではありますが、子供と言うのは毎日精一杯生きています。
そして、子供は純粋です。
例えば、
粘土が上手くできないから、教えてくれない先生のせいにしてた子ですが、
カウンセリング掘っていくと、
先生があまり自分と話してくれないように感じていて、先生と話したくてそれをしていた。
つまり、粘土ができないと先生のせいにすることは、実は先生と話す手段だったということがわかったり。
カウンセリングで見ていくとそんな事例が沢山あります。
そして、
その男性はこのやり方を無意識でしていました。問題点は、自己実現する環境ではなく、人のせいにすることでコミュニケーションを測っているやり方だったのです。
当然、そんなことを続ければ人間関係は崩れます。そして、どんどん話しかけられなくなっていき、寂しい思いをして転職する。
この繰り返しだったのです。
この思考のクセは、純粋で良いも悪いも判断が難しい出来なかった子供のあなたが、子供なりに精一杯頑張ってきた証です。
では、もし、今、大人のあなたがこの子を目の前にしたらどうするでしょう?
先生があまり自分と話してくれないように感じていて、毎日寂しい思いをしていて、先生と話したく粘土のうまく作れないのを先生のせいにしてタダをこねてる子供。
もし、自分がこの子を救えるとしたら?
話し相手になって、一緒に粘土作って、寂しい気持ちを取り除いて上げたら?
そしたら、もうこの子は、寂しさから人のせいにするというコミュニケーションの取り方をやめるかもしれません。
僕のカウンセリングってこんな感じのイメージです。大人の自分が、子供の自分を救い出すみたいな。
まずは自分の傷を癒すことが大切です。そこに頑張りとか気合いとかは必要ありません。
ただ、
原因に気づき、自分の思いに気づき、癒すこと。
これだけで、変わろうとしなくても変わっていくと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
カウンセラー美容師
圓本高士
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