人間の意識には、大きく分けて、潜在意識と顕在意識がありますが、
この意識とはいったいどんな違いがあるのか?
とても不思議ですよね!
意識は情報を集め、
身体と精神のはたらきをコントロールしている、とても面白いもの!
意識についてはこれまでも
様々な研究が行われているようです。
意識って?
意識はとても複雑で効率的な情報処理システム。
そして、
どんな最先端技術も人間の頭脳に敵うものは今のところないとされています。
技術はすべて、人間の意識が作りだしたからです。
(人間の頭脳と同じくらいの性能をコンピューターで作ると、100機は必要と言われています)
意識の情報処理
意識の情報処理は2つの手順があります。
1.まず、報告を受信します。
「 これは何か?」
「ここで何が起きているのか?」
「それに対して私は何をすべきか?」
判断しいきます。
2.行動を発信します。
身体にメッセージを伝達して行動を取らせます。
この時、
メッセージは電気的な信号として顕在意識と潜在意識の両方に伝達されます。
人間の脳の機能が全て解明されているわけではないありませんが、
顕在意識と潜在意識と呼ばれる二つの主要な側面があることは広く知られています。
人間は10%未満しか脳を使っていない?
意識全体に占める割合は、
顕在意識が約5%
潜在意識が約95%
人間は意識の10%も使っていないということになります。
これ生理学的な根拠があるようで、
ニュートロンと呼ばれる先端に触手が伸びている神経細胞などが、だいたい脳の中に1000億個あると言われています。
ニュートロンは、刺激により先端にある触手が伸び、他のニュートロンとつながっていきます。
こうして、
複雑な網の目のようにお互いに接続しあって巨大なネットワークを作り、そこで電気信号を使ってやりとりすることで、
思考・運動・感情・記憶・学習
など高度な情報処理を行っているのです。
しかし、
ほとんどの人間が、
このニュートロンの巨大ネットワークの10%未満だと言われており、
残りの90%は、
潜在意識を活用することが使えるということになり、情報処理能力は飛躍時に高まると言われています。
しかし、
顕在意識と潜在意識が、
意識が二つに分離しているという意味ではないようです。
顕在意識と潜在意識はお互いが連携してはたらいている?
たとえば、
ハイキングに来たとしましょう。
顕在意識はその環境からの、
見たり、聞くこと。また、匂いなどの情報を受信します。
青い空に、キレイな花が咲いている。
草木の自然な匂いがする。
ゆったりとした落ち着いた気分になる。
顕在意識は、
「次はどっちの道にいこう」
「あまり人がいないな」
「あの花はなんという名前だろう?」
と考えています。
そのいっぽう、
新しい靴を履いてきてしまったため、靴ずれができはじめています。
潜在意識は、
「守るために水ぶくれをつくれ」
と命令します。
水ぶくれができて、痛みの感覚が顕在意識に上がってくると、顕在意識はその痛みの注目して、
「この水ぶくれ、どうしよう?」
と考えるようになります。
その瞬間、
潜在意識の思考は、
さっきまでのゆったり落ち着いた気分から、緊急で優先順位の高いもの、
つまり、
「水ぶくれ」へと切り替わります。
このように、
顕在意識と潜在意識は連携しています。
顕在意識
意識があるとは、気が付いているということ。
何かに対して意思的である時、
それはその対象に気付いているということ。
顕在意識は、
自分の身体について、また、環境について気づいている。
この知識、この意識は、
自分のや視覚、聴覚など、
感覚器官を通して得たものです。
情報を感覚器官から受け取って、
思考し、判断し、決定する。
それができるのは
入ってきた情報を顕在意識が、
細かな部分に分割、分析、比較、評価し続けて、信号をを送信するから。
身体の動きは顕在意識に管理されており、話したり、目を開けたり閉じたり、走ったり、座ったり、文章を書いたりする時、
顕在意識を使っています。
使った情報は潜在意識に保管され、そして将来の行動や意思決定の参考となります。
顕在意識は選んでいる?
日々をスムーズに生きるために、
顕在意識は保管された過去の情報をつねにチェックしています。
この過去の情報のチェックのおかげで良い判断ができています。
ある出来事が起きたとき、この情報がなければ、正しいものとそうでないものの区別がつきません。
たとえば、
まぶしいと感じたとき、
顕在意識は過去の体験をチェックして、この状況を避けるための選択肢を見つけます。
サングラスをかける、まぶしくない方向に顔を向ける、目を細めるなど。
この選択肢の中から1つ、または複数選び行動します。
その行動が再び潜在意識の中に保管され強化されます。
潜在意識
潜在意識には過去にあった記憶が全て保管されています。
顕在意識は、脳、脊椎、そして、体の隅々までを結ぶ神経で構成されています。
神経は頭の先から、足のつま先まで、
全身に走っていて、動作・思考・感情に関わる情報は神経を通して体の隅々まで届きます。
つまり、
体の動きは全て管理されていることになります。内蔵の動き、筋肉や骨の動きなど、あらゆることがここに含まれます。
潜在意識は、細胞をひとつ残らず管理して、健康を保っています。
また、
繰り返している習慣や体質までも潜在意識の管理下にあります。目覚めていようと眠っていようと潜在意識は昼夜を問わず働いています。
眠っている時は潜在意識が優先になるようですが、それ以外の時は休んではいないようです。
潜在意識は過去の出来事が全て記憶されています。良いことも悪いこともまた出来事にまつわる感情や周囲の状況もすべてです。
潜在意識が優勢になることもある。
カウンセリングで、クライアントに、
「その思いを1番最初に感じたのはいつでしょう?」
と質問すると、
長い間忘れていた記憶がよみがえる方がおられます。
潜在意識は覚えているのです。
潜在意識は、顕在意識が直接管理していない身体のすべての機能を管理しています。
状況によっては、
顕在意識を押しのけ、潜在意識が優勢になる場合もあります。
たとえば、
顕在意識では、「話そう」としているのに潜在意識がそれを邪魔して声が極端に小さくなったり、つまったりもします。
潜在意識は問題解決をする!
眠っている時の夢も潜在意識が管理していると言われています。
夢は、潜在意識が何か解決策をさがしているとも言われています。
実際潜在意識は問題解決能力があるようで
「一晩、眠って考えよう」
と思って寝ると潜在意識は本当に一晩中考えます。
次の朝、良いアイデアが思いついたと経験もあるのではないでしょうか?
インピレーションやひらめきも潜在意識の管理下です。
寝ているとき、リラックスしている時に、潜在意識は働きやすいようです。
潜在意識はオート機能!
潜在意識はオート機能を持っています。
ゴールや答えを設定すると、そこに向かって自動的に進んでいきます。
すでに記憶されている情報を参考に進んでいきます。
顕在意識が考える、アイデアや考えをそのまま受け入れて、それをもとに行動します。
しかし、
潜在意識は、独自の意見や感情はなく、独自の判断はしません。また、現実と想像を区別できません。
潜在意識の能力は、顕在意識の意思の力よりも優先されます。
すっばい梅干を食べたところを想像してみましょう。
想像しただけでつばがでてくるのは潜在意識の能力です。
潜在意識は小さな子供に似てる!
顕在意識は何年もかけて蓄積した体験、意見、価値観などから情報を引き出します。
その、情報をもとに判断、決定をして、行動します。
潜在意識の思考は、
小さい子供に似ています。
小さい子に、
「いたずらしたらどうなる?」
とたずねると、
「お母さんに叱られる」
と答えるとします。
この子供は過去にいたずらをして、
お母さんにしかられたということ。
実はこれは大人でも同じです。
「日本についてどう思いますか?」
「今のついている職業について、活躍すると思うのは、男性ですか?それとも女性だと思いますか?」
「今の事業は未来はどうなっていますか?」
このような質問をされた人は、
過去の体験、記憶、印象などを潜在意識が検索して答えを引き出しています。
映画を見ている時、顕在意識と潜在意識がはたらいている!
映画やドラマを見ている時に、
ドキドキしたり、涙を流したりすることはありませんか?
映画やドラマの物語を見ている時、
作られた物語を「現実」として体験しています。
物語を見ている人は、現実感があり、身体が画面の中でおきている出来事を、
「現実」だと勘違いして、心臓がドキドキしたり、涙を流されたりします。
物語に入り込んでいる状態です。
頭の中、顕在意識では、
これが「作り物」だということは、
もちろん知っています。
しかし、
潜在意識は無意識のうちに、
物語に入り込み、
身体が物語と同調して反応してしまうのです。
潜在意識はすごい力を持っています。
このように、現実ではないことも、
潜在意識は、これまでの体験、習慣、感情など、過去の情報を引き出してきます。
もし、
昔は役に立ったけど、今は役に立たない情報が潜在意識の中にある入っていたら?
役に立たない行動を起こして悩みの原因になっているかもしれません。
やりたいことができる自分になる!
人間関係の問題から自由になる!