人は、
好きなことをやっていれば楽しいし疲れません。
反対に嫌いなこと、嫌なことをしていたら疲れます。
これと同じような感覚で感情も、
自然のままに感じることができれば疲れませんが、
何か抑圧したり、本当に感じている感情の逆のことをしたら疲れます。
では、
なぜ抑圧したり、逆のことをするのか?
なぜ自分の感じているように感じられないのか?
それは…
恐いから。
こういう人は、たとえば、
何かに辛いことがあったとき、辛いとか嬉しいなどの感情を感じる前に、「辛いとか感じてはいけない」という意識が働きます。
しかし、どんなに感じまいと頑張っても辛いものは辛い。実際には辛いわけです。
この状態は、自然に感じることを禁じられている状態ですが、人間は感じるように感じる以外感じられないそうです。
では、
なぜその感情を感じるのが恐いのか?
それは、小さい頃のあなたに重要だった人が深く関係しています。
重要な人というのは、その人物の保護を受けずに小さい自分は生きていけない、つまり、保護者というポジションの人。
その人の命令や期待を裏切って、嫌われたり、見捨てられたりすると小さい子供は自分一人では生きていけません。
だから、生きるために、その人から辛いと感じるなと命令されれば、辛いと感じなくなります。
でも、心の底では辛いわけです。
本当は辛いのに、辛くないと感じなければいけない。しかも、辛いと感じたら見捨てられるかもしれない。
もうかなり大変な状態です!
そこでこの大変な状態を子供はどうするか?
人はこの状態は脱出するために、
自分の自然な感情の感じ方を意志の力で無意識に追いやります。
この子供の頃の重要人物にとって許されない感じ方をしている自分の自然な感じ方を、意志の力で、許される感じ方、期待される感じ方を作りだすわけです。
これはさらに大変な状態です!
これをトイレに行くという例で例えてみましょう(笑)
尿意を感情としましょう。
自然に感じるものということで。
小さい子供が尿意を感じてトイレ行きたいというわけです。
でも、
保護者が「だめだ。トイレに行きたいわけがないだろう!トイレにいきたくないはずだ!」というわけです。
(尿意(感情)を感じるなということ)
で、子供は見捨てられたりする恐怖から
尿意を無意識に追いやり、尿意を感じない状態の自分を作り出す。
で、
「自分…トイレいきませんから…」
みたいな感じで高倉○健さんみたいに言うわけです。
もう、むちゃくちゃ心にも身体に悪そう(笑)
では、なぜこんな状態を作り出すのか?
それはそのほうが単純に恐くないから。
保護者がそう思っているか別として、
「生きるか死ぬかの権利は保護者が持ってる。」
この考えを子供は心の底で感じていますので、その保護者に嫌われたり見捨てられたりするのが恐いわけです。
もうね、生きるか死ぬかのレベルですので、かなり恐いわけです。
この自然な感情が感じられない状態、
本当は辛いことを、辛くないと感じていたり、
本当は面白くないことを、面白いと感じていて、
精神的に無理をしている状態を何年も何十年もしている人って以外と多いらしいです。
この人達は、小さい頃に感じた恐怖を未だに感じているのかもしれません。
あなたは、自然な感情を感じてられていますか?
もし、
自分があるがままに感情を感じれない、
何か不自然な感じがする時は、
カウンセリングなどでその無意識に追いやった感じ方を取り戻す必要があるということです。